ウコン(1)
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。
認知症に効果が期待される報告が出たウコンです。
ウコンには、春ウコン、秋ウコン、紫ウコンなどと呼ばれる同属のものがあります。
いずれも熱帯アジア原産のショウガ科の多年草です。
日本では沖縄から九州南部で栽培されています。
薬用、染料、食用色素として古くから賞用されてきました。
ウコンは成分として、黄色素クルクミンとその誘導体が0.3%、精油1~5%、澱粉30~40%、脂肪油などを含んでいます。
薬味薬性は辛苦寒とされ、悪血を破り、結気を散らす作用があり、利胆と芳香性健胃整腸薬として、肝炎、胆のう炎、胆石、黄疸などに応用される他、止血通経薬として、吐血、鼻血、血尿、月経不順、月経痛や胸脇の痛み、腹痛に内用します。
外用としては、打ち身、ねんざや急性化膿症に即効がある中黄膏という軟膏に配合されます。
中黄膏(チュウオウコウ)は現代でも、紫雲膏(シウンコウ)、太乙膏(タイツコウ)と並んで重要な軟膏の医薬品として認可されており、漢方家にとっては、欠かせない軟膏薬になっています。
次回は、二つのウコンの植物名と薬物名のねじれ現象と効用についてです。
つづく
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