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2008年8月12日 (火)

牛乳ってどうなんでしょう(3)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

今日のテーマは、「『乳糖不耐症』の理由」、島田彰夫先生の説(食べもの通信1993・4)の続きです。

人間は必要な酵素だけ分泌する

離乳後はラクターゼ活性ばかりではなく、乳類の消化に必要な他の消化酵素も低下します。
このような私たちが乳を飲んだ場合、下痢や腹痛、嘔吐などの症状を示すことがあります。
下痢や嘔吐は、不適切なものを早く排出する機構です。
これを「乳糖不耐症」と言いますが、離乳後はラクターゼ活性がないのが正常ですから、病気のような言い方は不適切ではないでしょうか。

乳糖は乳類に特有の糖で、ラクターゼによってグルコースとガラクトースに分解されて、吸収されます。
自然海の乳類以外のものには乳糖は含まれませんから、離乳後にラクターゼ活性がなくても問題はありません。
必要でない消化酵素を分泌しないのは自然なことであり、それに変わってヒトでは、アミラーゼ(でんぷん分解酵素)など、必要な消化酵素を分泌するようになります。

牛乳はカルシウムの供給源といわれていますが、私たちのようにラクターゼ活性がないヒトが牛乳を飲んでも「カルシウムは吸収されず、他の食物から摂取されたカルシウムも排泄される」というデータも、出されています。
多量の牛乳摂取は、願いとは反対に、骨形成を損ないかねません。

日本人にとって適切なカルシウム供給源は、小松菜など緑の野菜、ヒジキなどの海藻類、大豆製品などです。私たちはヨーロッパ人ではないのです。

牛乳とカルシウム、骨粗しょう症に関しては、中島常允(なかじまとどむ)先生(農業科学研究所所長)が述べています。
婦人公論 1996.9で、木原光知子さんとの対談です。

木原 この頃は、骨粗しょう症が多いからと、カルシウムをとりなさい、牛乳を飲みなさいってよく言われていますが・・・・・・。

中島 実は世界でいちばん牛乳を飲むオーストラリアで、骨粗しょう症が多いんですよ。
骨というのはカルシウムにマグネシウム。
それから、リンに鉄、亜鉛でしょう。
そしてゼラチン、コラーゲン。またコラーゲンが蛋白質と結合して骨をつくるときに、ビタミンCが作用する。
そういうすべてのものが合わさらなきゃ、骨にはならない。
カルシウムだけじゃなく、全部、いっしょにとらなきゃだめ。

つづく

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