八ヶ岳薬用植物園へ行ってきました(3)
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。
山梨県森林総合研究所・八ヶ岳薬用植物園(山梨県小淵沢)見学の続きです。
この植物園へのアクセスは、kiyohikoは車でなくJRを利用しました。
ふじみ野市から1時間弱で立川駅へ出ます。
そこであずさ号に乗り、1時間半ほどで小淵沢駅に着きます。
そこから車で10分かからずに目的地植物園に着きました。
小淵沢駅からは小海線が出ていて、その沿線は、清里や野辺山といった、八ヶ岳山麓のきれいなペンションが立ち並ぶ人気リゾートです。
小淵沢は最近はやりの市町村合併で、北杜市(ホクトシ)小淵沢町に名前が変わっていました。
植物園のホームページのトップページに管理棟・山の幸展示館の画像が出ています。
事務所があり、植物園案内板、漢方薬の標本、植物関係の参考書籍、パソコンも数台おいてあって500種以上収録した薬用植物の画像と解説が見られ、とても参考になりました。
食堂もあり、持参の弁当をそこや二階の展望室で使わせてもらう事ができました。
それなのに入場料が無料という親切さです。
今回は、ここの設立に尽力された佐竹元吉先生のお取り計らいで、皇太子殿下を案内されたという斉藤先生にガイドしてもらえるという幸運に恵まれました。
画像を三つ紹介します。
ウコギ科の多年草です。
ごぞんじ、高貴薬。解説の必要もないくらいでしょう。
甘微寒の水剤と規定されます。
薬用部は根ですが、実にも薬効があり、製剤が出ています。
平成16年の播種とあったので、4年経っています。普通ならあと一二年で掘り上げられます。
有名なトウキ(当帰)です。
セリ科の多年草。
甘温の血剤。温性の血剤の代表で婦人用の名薬です。
当帰配合の当帰芍薬散という有名処方があります。
生薬名を敗醤(ハイショウ)といいます。
薬用部は根で苦平の血剤です。
腫れ、浮腫、結熱、風痺を除き、苦味性の利尿作用もあります。
敗醤とは味噌が腐敗したという意味で、ネズミのおしっこが腐ったような独特の異臭の形容です。オミナエシの根を干すと強い臭いが出ます。この臭いに鎮静作用があり、不眠にも有効です。
つづく
漢方薬の本をプレゼントをしています。
詳しくはこちらで、http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_0686.html
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