溶連菌性咽頭炎に要注意
ふじみ野市 マサキ薬局の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。
埼玉県ではA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行し始めています。
埼玉県のサイトに、感染症の流行状況を速報するページがあります。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BA30/eiken/surveillance/srv2008.htm
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告の多い状態が続いています。外出後のうがい、手洗いとともに、十分な休養をとるように心がけてください。お子さんの体調がすぐれない時は、早めに医療機関を受診してください。
とあります。
簡単な解説として「血清型分類でA群に分類されるレンサ球菌による上気道感染症です。乳幼児では、発熱と咽頭炎、年長児や大人では発熱と扁桃炎が症状となることが多く、一部の人は全身に発しんを生じたり、気管支炎を起こしたりします。また、リウマチ熱や腎炎の原因になることもあります。」と出ています。
A形溶連菌によって起こる「風邪」に似た病気で、潜伏期間は2~4日、舌がイチゴのようにザラザラして赤くなり、扁桃も赤く腫れます。時には全身に発疹が見られることもあり、発疹が消えると後は米ぬかのように落ちていきます。治療が不徹底だと2~3週間後に急性腎炎を起こすことがあるので侮れない病気です。中途半端な治療は危険です。
確かに、寒い冬の時期ではないのに、のどの痛む風邪の症状の方がちょくちょく来られます。
漢方では、咽喉痛の風邪には、有名な、葛根湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯などに桔梗、石膏を加える処方がよく使われます。中医学の処方では銀翹散(天津感冒片と同じ)が有名です。駆風解毒湯や荊防敗毒散をうがいしながら服用するのもよく効きます。
これ以外の感染症は、埼玉では、水痘(みずぼうそう)も流行しています。これも予防は、風邪と同じです。外から帰宅したら、手洗い・うがいをお忘れなく。それに休養も。
こちらの、「風邪とインフルエンザ」の項もご参考に。
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